耐久力が増す歯並び

 
前歯4本の歯並びが悪く、隣の歯との間に段差があったり、歯がねじれている場合、長時間演奏していると口唇の内側の粘膜が入り込み筋ができてしまってバテやすいという症状が起きます。その段差を歯の形態を変えてやることによりなくせば症状は改善されます。                                                        
方法 段差がわずかな場合 1)自分の歯を削って形態修正する。
2)樹脂製の材料を接着して形態修正する。
段差の大きい場合 1)歯を削りセラミックスのシェル状のものを接着して形態修正する。
2) 歯が虫歯になっていたり、すでに差し歯等になっている場合は、セラミックス等の歯をまるまる被せる方法で形態修正する。
 
症例1 ある専門家トランペット奏者Aさんの場合
あるプロのトランペット奏者の方は、前歯が逆ハの字になっていてやはり口唇の内側が筋がついてバテやすいという症状であった。審美的に見ても改善すべき症例であった
治療法
前歯に2本を少し小さめな形態にし段差がないよう修復することで対処した。前もって何回もプラスチックの仮歯の状態で試奏してもらい、一番よい状態の形態のものを最終的にセラミックスで修復した。結果は、最初はなれるまでハイトーンが出にくかったそうですがだんだんと調子がよくなり、成功であったといえるでしょう。
 
症例2 ある専門家のトランペット奏者Bさんの場合
この方は、前歯と隣の歯に右側だけ段差があり、リムがそこに当たってスムーズに動かなく、やはり筋ができてバテやすいという症状でした。
治療法

プラスチックの充填物を接着し、段差をなくした。結果は最初は良くなったと喜ばれていたのでしたが、引っ掛かりがなくなるとうまく演奏がいかなくなってしまったということで、元に戻しました。

長年のなれで無意識にその段差にリムを引っかけて演奏していたようで、それがなくなるとすべてのバランスが崩れてしまうことになったようでした。

時間が解決して、慣れてくれば段差をなくした方が良い結果となることは予想されますが、専門家の場合、少しの間でも演奏がうまくいかないと、仕事に差し支えてしまうわけで、治療も難しくなります。

アマチュアの方でこのような場合には長い目で見て治療された方が良いでしょう。

 
症例3 あるアマチュアのトロンボーン奏者Cさんの場合
左上の前歯を抜歯し、両隣りのはを削ってブリッジが装着されていましたが、歯に段差があるので唇の裏が筋が付いて痛くなって吹けなくなってしまう。息がうまく通らず、低音が鳴らなくなったという症状でした。
治療法

装着されていたブリッジは、歯と歯の間の縦筋の深さが浅すぎ、また、裏側の歯のえぐれがほとんどなく平らで、右左の2番目の歯の位置が不揃いでそこにリムが当たって唇の裏が食い込んでしまうような状況でした。

ブリッジを除去し、まずは良い形態に作り直した、プラスチックの仮歯を装着し、1週間ぐらい演奏して試してもらい、少しずつ形態を修正し、改善がみられた時点で、その形状をコピーし最終的なセラミクスのブリッジを装着しました。

唇も痛くなくばり、ペダルトーンからハイトーンまでよく鳴るようになったと喜ばれました。

トロンボーンの場合、前歯の長さと前から2本目の歯の位置と形状、そして歯の裏のえぐれ具合が重要な様です。